局所免疫療法


 多発性円形脱毛あるいは全頭脱毛症は難治性で再発を繰り返すことがあります。しかしながら円形脱毛症でダメージを受けるのは毛乳頭部というところで、ここが障害を受けても永久脱毛にはならず発毛は期待できますので諦めずに治療することが大切です。

 現在、さまざまな治療が行われております。たとえばステロイド剤の内服や紫外線照射(全身に行う場合と局所に行う場合があります)などもあます。

 局所免疫療法はある種の薬を使って人工的に接触性皮膚炎を誘発して、その作用を利用して治療するものです。現在この治療に用いられる薬にはSADBE(squaric acid dibutylester)とDPCP(diphenylcyclopropenone)があります。

 局所免疫療法に用いる薬は自然界には存在しませんので普通の生活をしていてその薬に触れることはありません。従って、この治療で最初に行うことは体にその薬を認識させることです。そのため上腕などに1日間この薬を塗布します。さらに2〜3週間後に体がこの薬を認識できているか、また認識できている場合はどの程度の濃度で反応するかを調べます。その後、治療を開始して1〜2週間に1回患部に塗布します。

 副作用はカブレです。副作用が起きないように徐々に塗布する薬の濃度をあげていきますが、場合によっては非常に強いかぶれを生じることもあります。

 難治性脱毛の場合、50〜85%で改善が認められ、30〜40%で寛解(治癒)すると報告されています。ただし、全頭脱毛や特定の型の脱毛症では治療が困難な場合があります。医師と相談のうえこの治療を受けるかどうか慎重に決めてください。また、寛解しても再発することがしばしばあります。


HOME