レーザー治療


1. レーザーの種類

出力により分けると高出力レーザーと低出力レーザーに分類されます。
高出力レーザーは熱エネルギーを利用します。
メラニンやヘモクロビンのような色素に選択的に吸収されるレーザーとしてルビーレーザー、アレキサンドライトレーザーやダイレーザーがあります。これに対して炭酸ガスレーザーは水に強く吸収されるためほとんどの組織と反応します。
低出力レーザーは主として光作用を利用します。
低出力レーザーの作用として消炎・鎮痛や創傷治癒促進などがあげられています。

2. 対象となる皮膚疾患と用いるレーザー  

Qスイッチアレキサンドライト

 色素性皮膚病変はレーザー治療のいい適応となることが多いです。
たとえば組織中にメラニンが増加する太田母斑、老人性色素斑(俗にいうシミ)や雀卵斑(ソバカス)はいい適応になります。また、刺青や外傷性刺青も適応になりますが、肝斑(シミ)はレーザーは禁忌と考えています。
肝斑はサンスクリーン、外用剤や内服で対応できると考えております。
問題は肝斑と症状がよく似ている後天性真皮メラノサイトーシスと肝斑をどのように鑑別するかということかと思います。症状はよく似ていますが治療は全く対照的で後天性真皮メラノサイトーシスではQスイッチレーザー以外は無効だからです。レーザーは禁忌の肝斑とQスイッチレーザーで治療する以外にない後天性真皮メラノサイトーシスをいかに鑑別し治療していくかは皮膚科専門医の腕の見せどころだと考えています。

老人性色素斑治療例
    
Qスイッチ
アレキサンドライト
治療前
  一回照射後
わずかに残っています
  わずかに残ったシミを
トレチノイン、ハイドロキノン
による外用療法で治療しました
 

Vビーム

 また、ポートワイン血管腫や苺状血管腫のような血管腫も治療に対象となります。
当クリニックではVビームという最新のダイレーザーを導入して血管腫、毛細血管拡張症、赤ら顔はもとよりニキビの赤み、ニキビ跡や小じわの治療を行っております。従来のダイレーザーでは照射後の紫斑(出血斑)はほぼ必発でしたが、Vビームでは紫斑形成がかなり少なく従来以上の効果が得られます。
なお、現時点ではVビームは血管腫に保険適応がありません。


3. 治療時の注意事項

 疾患にもよりますが、当クリニックでは皮膚の一部にテスト照射を行います。
照射した部位には色素沈着を予防するような薬や日焼け止めを外用してもらいます。
当クリニックでは色素沈着を予防する薬としてビタミンC誘導体のローションまたはゲルやハイドロキノンを用いています。

照射してからしばらくの間は戸外での長時間の作業、海水浴やスキーなどはひかえてもらいます。
約1カ月間経過観察を行い問題がないようであれば、本格的な治療を行います。
色素沈着をおこしても一過性のことが多く数カ月で徐々に薄くなることが多いです。
なかなか色素沈着が消失しない場合はビタミンCのイオン導入やトレチノイン・ハイドロキノン療法を行う場合もあります。


4. 費用

  保険で治療できるものと保険治療の対象にならないものがあります。
  保険で治療できるものはどこで行っても同じ料金です。
  保険治療の対象にならないものは自由診療となりそれぞれの施設で独自に料金を設定しています。
  保険診療と自由診療は同日に行うことができませんので、ご了解ください。
  料金の設定方法は
     病変の面積に基づいて決める場合とレーザー1ショットあたりの単価を決めておいて
     照射した回数をかける場合があるようです。

当クリニックでは保険治療の対象にならない場合、以下のように料金を設定しています。

初診料 3000円  
再診料  1000円

料金 対象疾患  
vビーム 
  1〜10ショット
  11ショット以降
  
3000円
1ショットにつき300円
ニキビ、ニキビ跡、小じわ、血管腫
赤ら顔、毛細血管拡張症
vビームには現時点では保険適応なし
Qスイッチアレキサンドライト 
  1〜10ショット
  11ショット以降
  
3000円
1ショットにつき300円
シミ、ソバカス、ホクロ、真皮メラノサイトーシス

(大田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青は保険適応)


Qスイッチアレキサンドライト   CO2レーザー
Vビーム

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