有棘(ゆうきょく)細胞癌
代表的な皮膚癌です。発生母地としては日光角化症や熱傷後の瘢痕などがあげられなますが、とくに誘因なく発生することもあります。臨床像は紅潮湿潤した病巣としてはじまり、ついでイボ様結節となり、比較的速く増大して、乳頭状ないしカリフラワー状となったり腫瘤を形成せず潰瘍を形成しながら拡大したりします。経過および予後は腫瘍細胞の病理組織学的な悪性度、浸潤の深さ、発生した部位、治療を開始した時点での腫瘍の拡がりの程度などにより異なります。
乳頭状写真1であったりカリフラワー状写真2さまざまな臨床像があります。
また、発生母地としては日光角化症写真3や熱傷瘢痕写真4などがあります。
まれに粉瘤(皮膚が皮下で袋状になったもの)から発生したと考えられる有棘細胞癌写真5も見られますが初期には他の皮下腫瘍と混同しやすいものです。
耳介に発生した有棘細胞癌写真6は予後不良といわれていますが、この他にハイリスクなものがあります。
- 病理組織学的悪性度(未分化なもの)
- 再発例
- 浸潤の深さ(真皮網状層を超えるもの)
- 大きさ(2cm以上)
- 瘢痕、慢性皮膚科潰瘍、放射線皮膚炎などから生じたもの
- 解剖学的部位(耳介)
- 成長速度の速いもの
- 神経周囲へ浸潤するもの
- 免疫抑制状態
などです。
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